| 花の名前 | 科名 | 観察ポイント | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | |||||||
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| 中旬 | 下旬 | 上旬 | 中旬 | 下旬 | 上旬 | 中旬 | 下旬 | 上旬 | 中旬 | 下旬 | |||
| ミヤマキンバイ | バラ科 | 千畳敷カール 極楽平 |
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| キバナシャクナゲ | ツツジ科 | 前岳・本岳・極楽平 | |||||||||||
| ショウジョウバカマ | ユリ科 | 千畳敷カール 極楽平 |
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| タカネザクラ | バラ科 | 剣ヶ池付近 | |||||||||||
| イワウメ | イワウメ科 | 極楽平・中岳 | |||||||||||
| コイワカガミ | イワウメ科 | 千畳敷カール | |||||||||||
| チョウノスケソウ | バラ科 | 極楽平 | |||||||||||
| クモマスミレ | スミレ科 | 八丁坂・極楽平 | |||||||||||
| イワベンケイ | ベンケイソウ科 | 八丁坂 | |||||||||||
| ミヤマクロユリ | ユリ科 | 千畳敷カール | |||||||||||
| チングルマ | バラ科 | 千畳敷カール 極楽平・本岳 |
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| シナノキンバイ | キンポウゲ科 | 千畳敷カール 八丁坂 |
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| タカネツメクサ | ナデシコ科 | 極楽平・前岳 中岳・本岳 |
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| ミヤマキンポウゲ | キンポウゲ科 | 千畳敷カール 八丁坂 |
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| ヒメウスユキソウ | キク科 | 極楽平・本岳 | |||||||||||
| イワツメクサ | ナデシコ科 | ほぼ全域 | |||||||||||
| コバイケイソウ | ユリ科 | 千畳敷カール一帯 | |||||||||||
| ヨツバシオガマ | ゴマノハグサ科 | 千畳敷カール 八丁坂・極楽平 |
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| シナノオトギリ | オトギリソウ科 | 千畳敷カール | |||||||||||
| ミヤマリンドウ | リンドウ科 | 千畳敷カール | |||||||||||
| ヤマハハコ | キク科 | ホテル千畳敷 剣ヶ池付近 濃ヶ池 |
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| ハクサンフウロ | フウロソウ科 | 濃ヶ池 | |||||||||||
| クルマユリ | ユリ科 | 千畳敷カール 八丁坂 |
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| チシマギキョウ | キキョウ科 | 八丁坂・極楽平 | |||||||||||
| エゾシオガマ | ゴマノハグサ科 | 千畳敷カール 剣ヶ池付近 |
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| コマクサ | ※ケマンソウ科 | 宝剣山荘 木曽小屋付近 極楽平 |
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| ウサギギク | キク科 | 千畳敷カール 八丁坂・極楽平 |
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| サクライウズ | キンポウゲ科 | 千畳敷カール 八丁坂 |
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| ウメバチソウ | ユキノシタ科 | 千畳敷カール | |||||||||||
| ミヤマアキノキリンソウ | キク科 | ほぼ全域 | |||||||||||
| トウヤクリンドウ | リンドウ科 | 千畳敷カール 前岳・極楽平 |
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| クロトウヒレン | キク科 | 千畳敷カール 八丁坂・極楽平 |
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※ケシ科の一部に含めることもある
コイワカガミ(小岩鏡)
淡紅色の美しい花冠をかぶった姿がとても可愛らしく魅力的
科名:イワウメ科
「岩鏡」と呼ぶのは、葉に光沢があるところから。その葉は常緑で、長さ幅とも2~4cmの円形。茎の先に2~4個の花を咲かせます。 花後には赤みがかった実ができ、また、葉も秋には赤くなり冬を越します。
ミヤマクロユリ(深山黒百合)
中央アルプスに訪れた人や登山に行く人を、そっと陰から見守っている…
そんな静かなお花です。
科名:ユリ科
高山帯の草地に自生しているバイモ属の植物(母種のクロユリの高山型)。「ブラックサレナ」とも呼ばれます。暗い紫褐色で鐘型の花が美しく、かつユニーク。茎の先に1~2個つき、黄色の細かい斑点も見られます。地下にりん茎があり、茎の長さは10~30cmに。葉は互生しますが、接近して2~3段の輪生状につきます。
ミヤマキンバイ(深山金梅)
山の風雨に曝されながら健気に生きている高山植物の一つとして、力強く咲いている様子は、下界では味わえない花のパワーを与えてくれます。
科名:バラ科
砂地や草地に多く自生しているキジムシロ属の多年草。葉はイチゴの葉にて柄の先に3枚つき、はっきり分かるギザギザがあります。花は径2cmほどで、花弁は鮮やかな黄色で基部は濃色。根茎は、短く横に分枝して大株になります。
イワウメ(岩梅)
梅雨が明けて、夏山のシーズンには咲き終わりの状態ですが、梅雨の晴れ間の強い日差しに、まぶしく輝いています。
科名:イワウメ科
その名は、岩場に自生して梅の花に似た花をつけるところに由来。主に、尾根付近の岩場や砂れき地に張り付くように生えています。秋には紅葉も。葉は長さ6~10mmのだ円形。花は乳黄白色で、まれに淡い紅色を帯び、上向きに咲きます。横にはう枝は、厚い革質の葉が密生するためクッション状となり、一見しただけでは木本とは思えません。
ヒメウスユキソウ(姫薄雪草)
中央アルプスの砂礫地だけに生える希少種です。空気中の水分を頼りに生きる姿がなんとも可憐です。
科名:キク科
中央アルプスの特産で、コマウスユキソウとも言います。尾根付近の岩場や砂地に自生しますが、絶滅危惧(きぐ)植物に指定されている、今では稀少な花です。葉には薄く毛が生えます。この葉が変化したものが白い花弁で、綿毛を密生し、中心が花となります。
コバイケイソウ(小梅蕙草)
数年に一度しか咲かない花といわれておりますが、緑の植物や黄色いお花の中で背が高く、ひときわ目立つ白いコバイケイソウがお花畑を幻想的な風景として見る人に感動を与えてくれます。
科名:ユリ科
シュロソウ属の多年生の植物。大型で、群生が目立ちます。花は梅の花、葉は蕙蘭に似ているため、この名がついたようです。花は径8mmほどの大きさ。葉はだ円形で、たくさんつきます。「数年に一度しか咲かない」ともいわれ、にぎやかに千畳敷を彩る年がある一方で、ほとんど花が見られない年もあります。ただ、有毒植物なので注意を。バイケイソウとの区別の仕方は花の色。バイケイソウは緑色です。
チングルマ(珍車、稚児車)
群生して風に揺られる様子はなんとも可愛らしく、花が終わり秋を迎えるとそこには綿毛をまとった『チングルマの秋の姿』を見ることができます。
科名:バラ科
ユニークな名の由来は、子どものおもちゃの風車。実の形が似ており、「稚児車(ちごくるま)」から転じてつけられたといいます。葉の長さは6~10cmほど。枝は地面をはい、群生して花畑をつくります。花の色は白。花茎の先に愛らしく一輪を咲かせます。花弁は5枚で、たくさんの黄色い雌しべと雄しべがあり、また花後には、花柱が伸びて放射状に広がります。
タカネツメクサ(高嶺爪草)
短い夏の間競い合うように咲く花の中に、涼しげに咲いている姿が可愛らしくも美しくもあり、見ごたえのある花です。
科名:ナデシコ科
「爪草」とは、細い葉を鳥の爪に見立てた表現です。花は、茎の先に咲きます。花弁は長だ円形で先は丸く、半透明のすじが3本あり、また花弁の形には幅、長さなどの変異も見られます。茎は多く分枝するので大きな株になり、針状で長さ8~15mmの葉は密生しています。
コマクサ(駒草)
単独で群生しており、凛とした様子が何とも女王の風格を感じさせます。
科名:ケマンソウ科(ケシ科の一部に含めることもある)
言わずと知れた「高山植物の女王」。淡い紅色の花の美しさに加え、他の植物が生きられないような厳しい環境にあっても花を咲かせる気高さも、その愛称の由来となったようです。花弁は4個で、外側と内側に 2個ずつつきます。外側の花弁は下部が大きく膨らんで先が反り返り、内側の花弁はやや小さく、中央がくびれて上端は合着しています。その外観が馬(駒)の顔の形に似ていることからコマクサと名づけられました。
イワベンケイ(岩弁慶)
夏の間、岩のすき間に根を張って、強風にも揺るがずに、咲いています。道の脇に身を寄せ合っている姿に思わず笑みがこぼれます。
科名:ベンケイソウ科
弁慶といえば、立ち往生の語源にも登場する武蔵坊弁慶。この花の名は、切り取っても枯れない丈夫さを弁慶に例えてつけられたといいます。雌雄異株。4枚の花弁は、細くやや緑色を帯びた黄色。雄花は径8mmほど、雌花は花弁が短くて貧弱に見えます。葉は多肉で厚く、下部は小さく中部が最大になり、粉白色をしています。
シナノキンバイ(信濃金梅)
絵を描く人は必ずはずせない花ではないでしょうか。ミヤマキンバイと同じく黄色い可憐な花を揺らして、人々の目を楽しませてやみません。
科名:キンポウゲ科
キンバイソウ属の多年草。信濃とは、もちろん長野県。県内に多い花なので、この和名となりました。黄金色の花は径3.5~4.5mm。大きさ、形とも不ぞろいの花びらはガク片が変化したもので、花弁は大変小さく、雄しべよりも短め。そのため、開花前は緑色を帯びます。茎は直立して太く、葉は手のひら状に5裂します。
ヨツバシオガマ(四葉塩釜)
さまざまな高山植物が咲く中央アルプスで、ひときわ目をひく濃い赤と薄紅色をしたツートンカラーのヨツバシオガマが鮮やかに咲き乱れます。
科名:ゴマノハグサ科
葉の美しさが和名の由来。「塩釜」とは、海岸に立ち並ぶ塩釜が浜を美しく彩っている景観を指し、"浜"で美しい塩釜が、"葉まで"美しい塩釜に転じて名に用いられたようです。その葉は茎の各節に4枚、ときには3~6枚輪生し、下部には葉柄がありません。花は紅紫色で、上の花弁は先端が細長いくちばし状になります。
クルマユリ(車百合)
クルマユリの群生は綺麗ですが、一本咲いているだけでも山の風景を明るくしてくれます。花びらを強く反らせたこのお花は、ほっとするような温かい雰囲気をもっています。
科名:ユリ科
花は1~3個が下向きにつき、径は5~6cm。赤色で、内面には紫褐色の斑点があります。葉は長さ7~13cm。茎の中ごろに1~3段に車軸(放射)状につくことから、「車百合」という名がつけられました。
チシマギキョウ(千島桔梗)
息を切らした登山者を迎えるように、岩の隙間で凛と佇んでいる姿は、訪れた人の心を癒してくれるのではないでしょうか。
科名:キキョウ科
花は濃い青紫色で、横向きにつきます。先端は5裂し、内面には長い毛が生えています。葉は根の際から数枚出て、へら形で縁には粗いギザギザがあります。この花はイワギキョウと良く似ていますが、イワギキョウの方は千畳敷カール周辺では見られません。
ハクサンフウロ(白山風露)
濃ヶ池の周辺でひっそりと咲いている姿が見られます。
科名:フウロソウ科
主に亜高山帯に自生しています。その名の白山風露のうち、「風露」の意味するところはナゾ。花は直径3cmほどで、紅紫色の花弁には濃い紅色の筋があります。葉は、手のひら状に5~7深裂。裂片はひし形で、さらに細かく分裂し、先はとがっています。
エゾシオガマ(蝦夷塩釜)
丸い花が、上から見ると風車のようにみえます。
和名:ゴマノハグサ科
花は淡い黄色で、一方にねじれて1本の茎にたくさんつきます。葉は細長い三角形で、長さは3~8cm。また、縁には粗いギザギザが見られます。茎には角があり、多数の葉が互生しています。
ウサギギク(兎菊)
まるで花壇から植物を運んで植えたと思わせるほど華やかな高山植物です。
高山を様々な植物達と共に明るい色で彩りを添えています。
科名:キク科
その名の通り、長いウサギの耳に葉の形が似ています。花は黄色で、径3~5cm。茎は単一で、葉とともに毛が生えています。根元の葉はへら形で、茎の途中には対生する葉をつけます。かつてはキングルマ(金車)とも呼ばれ、親しまれていました。
ウメバチソウ(梅鉢草)
ウメバチソウの花は、素朴でとても小さいので気が付きにくいですが、日当たりが良く、湿り気の多いところをよ~く探してみると見つけることができます。
科名:ユキノシタ科
花は、梅の花を思わせる外観。径2cmほどで、雄しべと雌しべの間に仮雄しべがあって、手のひら状に深く裂けます。12~20裂するものがウメバチソウ、7~11裂するものはコウメバチソウとされていますが、千畳敷のものは11~15裂もします。また、葉はハート形。根元から出ますが、花茎にも1枚つきます。
タカネザクラ(高嶺桜)
桜の中で最も標高の高いところに生えるといわれております。日本で最も遅く咲く桜です。
科名:バラ科
野生種の桜で、別名・峰桜(ミネザクラ)。花は、色が薄い紅から白。芯にいくほど色合いが濃くなります。また、花の大きさは径2~3cm。気候的に涼しい山腹などを好んで自生しています。本州中部以北に見られ、南にあるほど高山域を好むようです。樹木としてはあまり大きく育たず、小高木か中高木程度。樹高は高くとも5~10mです。
ショウジョウバカマ(猩々袴)
地味に見えがちなお花ですが、お花も茎もやわらかく、風にまけてしまいそうだけど頑張っている姿が不思議と愛らしく感じます。
科名:ユリ科
猩々とは、中国の空想上の動物。猿に似て人の言葉が分かり、酒を好むといいます。この花は、酒に酔った顔色を想像させる赤い花と、まるで袴のような葉の姿から、その名がついたそう。葉は、冬も枯れないで根際から放射状に多数出ます。それぞれ長さ5~10cmで先端がとがっています。ただ花の方は、時がたつと色があせて汚れた黄緑色に。低地にも生えます。
チョウノスケソウ(長之助草)
極楽平付近で見ることができます。やや希な植物といわれています。
科名:バラ科
朝露にぬれ、日の光を浴びてキラキラ光る様子はとても美しく、風情たっぷり。ごく小さな草状の落葉樹で、花弁は通常8枚。種子には長い毛がつきます。枝は地をはって分かれてマット状に広がり、裏に綿毛を密集させる葉は長さ1~2.5cmのだ円形。また、高山植物では珍しく、須川長之助さんという人名にその名が由来します。
ミヤマキンポウゲ(深山金鳳花)
ミヤマキンバイ、シナノキンバイと並んで、明るくまぶしい黄色のお花です。この3つのお花は非常に見分けが難しいといわれていますが、どれがどの花か見分けながら散策するのも楽しみの一つです。
科名:キンポウゲ科
八重咲きの花は直径2.3cmくらいで鮮やかな黄色。その色合いから、鳳凰(古くから中国の伝説にみえる空想上の瑞鳥)を彷彿とさせる花ともいわれます。よくシナノキンバイと間違えられますが、異なる特徴は、茎の上部の葉の裂片が細かい点や花に光沢がある点、花弁の形がそろっている点。葉は3~5裂し、裂片はさらに細かく裂けます。
キバナシャクナゲ(黄花石楠花)
この花を見たくて登山をする人も多く、高嶺の花ともいわれています。
科名:ツツジ科
枝が曲がっていて真っ直ぐな部分が1尺(約30.3cm)にもならないことから「シャクナシ」、これがなまった言葉が「シャクナゲ」とも。この花は径2.5~3cmで、普通は淡い黄色ですが、白色や、ごく淡い桃色のものも見られます。葉は輪生状に枝先に多数つき、長さ3~6cm。上面には脈がくぼんでで小じわができます。常緑の低木。
クモマスミレ(雲間菫)
普通のスミレを想像していると、高山の岩場でたくましく生きるクモマスミレの姿に驚き感動を受ける方もいるのではないでしょうか?
科名:スミレ科
以前はタカネスミレに分類されていましたが、葉が無毛である点などの特徴から、タカネスミレの変種として個別化されました。花はキバナノコマノツメとよく似ているものの、葉の形状や草地には生えないことで見分けられます。また無毛の葉は、光沢があり濃緑色で先端はとがっています。
ミヤマアキノキリンソウ(深山秋の麒麟草)
夏場の高山植物で賑わう千畳敷も、秋に近づくにつれ花が少なくなってきます。この花を見つけると、秋の訪れを感じさせられる、数少ない秋の花です。
科名:キク科
名前の由来の「麒麟」は中国神話の想像上の獣で、体に黄色い毛が生えており、花の色をその毛に見立てたといわれています。花は径1.5cmで、主に茎頂に花がまとまってついています。平地で咲いている「アキノキリンソウ」と見分けがつかないほど似ていますが、それの高山型です。
サクライウズ(桜井鳥頭)
色や形がトリカブトによく似ていますが、これが群生していると濃いブルーの花が一段と綺麗で、とても見事です。
科名:キンポウゲ科
サクライは人の名前でウズは「鳥頭」というトリカブトの漢方名といわれており、花には曲がった毛が生えます。葉は長さが、5~12cmで3~5裂します。トリカブトの仲間にキタザワブシというのがありますが、このサクライウズはその変種とする説と、キタザワブシとする説があるそうです。ちなみにキタザワブシは絶滅危惧種に指定されています。タカネトリカブトとの見分けも難しい花です。
ミヤマリンドウ(深山竜胆)
秋に近づくにつれて、青色系の花が増えてきます。青空と青い花がマッチして、秋の風情が感じられます。
科名:リンドウ科
葉は卵形で長さが5~12mmほど。花は濃青紫色で径15mmくらいの大きさで、陽があたると開花しますが、日没後はもちろん、曇っていたり雨が降っていたりすると花は閉じたままになります。名前の由来は根っこが、熊の胆よりも非常に苦いことから、熊よりランクの高い竜(想像上の動物)の胆の苦さにあてたといわれています。
トウヤクリンドウ(当薬竜胆)
リンドウと聞くと青や紫の花が浮かびますが、このトウヤクリンドウを初めて見た人はびっくりするのと同時に「可愛い」と思わず笑みがこぼれてしまいます。
科名:リンドウ科
葉には光沢があり、リンドウの中では珍しい淡い黄色の花で、花弁には緑色の斑点があります。ミヤマリンドウと同じで、陽があたると花が開き、日がかげると閉じてしまうのが特徴。茎の先に長さ3.5~4cmの花を2~3個つけます。名前の当薬竜胆の「当薬」はセンブリのことで、同じように胃の薬として利用できることから由来しています。
イワツメクサ(岩爪草)
その清楚な佇まいは、とても繊細なイメージを与えてくれます。所々に咲く白い花がまるで夜空に散らばるお星さまのようですね。
科名:ナデシコ科
この花は花期が大変長く、直径15mmくらの真っ白な花をつけます。5弁花ですが中央が深く裂けているので、10枚あるように見えます。葉は、細長く15~30mmで、タカネツメクサの葉が針状になっているのに対して、イワツメクサは葉が線形で先が細くなっています。
クロトウヒレン(黒唐飛廉)
黒いつぼみの状態で見つける人が多いほど、咲いているところを見るのがちょっと難しい花。花を咲かせたクロトウヒレンは夏の花火を連想させます。
科名:キク科
亜高山帯~高山帯の草地に生える多年草。分類上はシラネアザミの変種といわれており、花が基本種よりもやや大きく、花柄がないのが特徴です。高さは30~50cmくらいで、花の色は淡紫色をしています。名前の由来は「ヒレアザミ」に対する慣用の日本漢字名の飛廉(ひれん)に、異国の花を思わせるとして唐をつけ、花の色が黒をおびていることからクロトウヒレンと名づけられたそうです。
シナノオトギリ(信濃弟切)
名前の由来とは裏腹に、黄色の花がとても鮮やかです。シナノオトギリの可愛らしい紅葉も必見です。
科名:オトギリソウ科
茎はほとんどが数本にかたまって生えており、葉を透かしてみると、ごく少数の不明瞭な黒点と明点がある。葉の縁には黒点が並びます。花は「オトギリソウ」の中ではやや大きく、直径20~25mmほどあります。信濃弟切の「オトギリ」は、「鷹匠の晴頼が,鷹を治療するための薬草を秘密にしておいたのに,弟がこれを漏らしてしまったので切り捨てた」という平安時代の伝説の名が付いたそうです。そのとき飛び散った血が花や葉の黒い斑点だと伝えられています。
ヤマハハコ(山母子)
全体的に柔らかい印象を受けるこの花は、その名の通り、子を優しく包む母のようです。
科名:キク科
茎の高さは30から70cmほどで、綿毛をつけます。葉は長さが6~9cm、幅は6~15mmで、葉脈があります。白い花弁に見えるところははつぼみを包んでいた葉の部分で、黄色の部分が花にあたります。ハハコグサに似た生態で、山地帯~高山帯の日当たりのよい草地に自生することから、ヤマハハコの名がつきました。










