標高2,956mの高山、中央アルプス駒ヶ岳にロープウェイを架けようという雄大な構想は、長大なロープウェイとそれに至る峻険な山岳道路の建設が必要なため、「太平洋の真ん中に高圧線を引いていくようなものだ」という人もいたほどで、当初は夢のような話だと捉えられていました。
ロープウェイの架設事業は、1961(昭和36)年の駒ヶ根市と名古屋鉄道との間の合意により始まり、地質測量調査、山頂の越冬調査、山岳道路の建設、ロープウェイコースの切り開き、資材の運搬など、幾多の困難を乗り越え、1963(昭和38)年の着工から4年の歳月を経て完成しました。1967(昭和42)年7月1日に、開業第一便のゴンドラが、標高1,662mのしらび平から標高2,612mの千畳敷駅へ向けて無事出発した時、それは、関係者の尽きない熱意と努力が花開いた瞬間でもありました。
1967(昭和42)年7月の開業以前は一部のアルピニストでしか味わうことができなかった中央アルプスの大自然が見せる四季折々の美しい姿の眺望や、登山の醍醐味などが、駒ヶ岳ロープウェイの開業により、より多くの皆様に楽しんでいただけるようになりました。
そして、1997(平成9)年11月から翌1998(平成10)年10月まで、厳冬期を含む一年間、ロープウェイを運休して、大規模な架け替えや駅舎の改修が行われることで、安全輸送の徹底が図られ、従来以上に利用が快適になりました。
| 昭和36年6月 | 駒ヶ根市と名古屋鉄道(株)との間で、ロープウェイ建設計画の基本事項について協議し合意する |
| 昭和38年8月 | ロープウェイ建設予定地測量調査・地質調査開始 |
| 昭和38年12月 | 中央アルプス観光株式会社設立 |
| 昭和40年6月 | ロープウェイコース切り開き完了 |
| 昭和40年8月 | 中部電力(株)山頂電気供給施設工事およびロープウェイ架設工事のための資材運搬をヘリコプター で始める |
| 昭和41年6月 | 千畳敷への送電工事 |
| 昭和41年8月 | 千畳敷・しらび平駅舎建築工事始まる |
| 昭和41年10月 | 支索引延作業開始 |
| 昭和42年1月 | 雪崩により、送電線パンザーマスト及びロープウェイ通信線ケーブルが流失する |
| 昭和42年5月 | しらび平まで客車(くろゆり号・すずらん号)を運搬 |
| 昭和42年5月 | ゴンドラ取り付け工事を終了する。ロープウェイ初試運転を行う |
| 昭和42年6月 | 駒ヶ岳ロープウェイオープン竣工式 |
| 昭和42年7月 | 営業開始 |
| 平成9年10月 | ロープウェイ架け替え工事起工式 |
| 平成9年11月 | しらび平駅舎解体 |
| 平成9年12月 | 客車取り外し |
| 平成9年12月 | 旧ロープウェイを利用しての荷物運搬作業 |
| 平成9年12月 | 千畳敷駅への電気設備搬入 |
| 平成10年1月 | 千畳敷ガイドホイール搬入 |
| 平成10年3月 | 旧支索・緊張索取り外し・支索引延作業開始 |
| 平成10年4月 | しらび平駅基礎工事 |
| 平成10年5月 | しらび平ガイドホイール取り付け |
| 平成10年7月 | 千畳敷・しらび平両新駅舎完成 |
| 平成10年9月 | 新客車、しらび平駅へ輸送 |
| 平成10年9月 | 新客車取付完了 |
| 平成10年9月 | 新客車試運転 |













